注射剤(自己注射)

ご自宅にてご自身でお腹や太ももなどに注射します。毎回少し位置をずらして注射してくださ未使用のものは冷蔵庫(2~8℃)で保管し、使用開始後は室温(30℃以下)または冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。

・ビクトーザ・・・1日1回自己注射

1回の投与量は0.3mgから開始し、2週間~1か月に1度受診いただき適宜増量していきます。2回目以降はお電話でのオンライン診療も可能です。

・オゼンピック・・・週1回自己注射

 1回の投与量は0.25mgから開始し、2週間~1か月に1度受診いただき適宜増量していきます。2回目以降はお電話でのオンライン診療も可能です。

・マンジャロ・・・週1回自己注射

 1回の投与量は2.5mgから開始し、2週間~1か月に1度受診いただき適宜増量していきます。2回目以降はお電話でのオンライン診療も可能です。

飲むタイプの薬

・リベルサス・・・1日1回服用

1日1回起床時に空腹の状態でコップ1杯の半分の水(約120mL)でお飲みください。その後少なくとも30分は飲食を避けてください。薬の効果が十分に発揮されない恐れがあります。また錠剤を割ったり、噛んだりせずそのままお飲みください。

1回の投与量は3mgから開始し、2週間~1か月に1度受診いただき適宜増量していきます。2回目以降はお電話でのオンライン診療も可能です。

注意点

GLP-1ダイエットができない方

  • 過去にGLP-1を使ってアレルギー症状の出た方
  • 糖尿病の治療を行っている方
  • 癌の既往並びに治療中の方
  • 妊娠中、妊娠授乳中の方、産後3ヵ月以内の方
  • 妊娠を予定されている方
  • 未成年または60歳以上の方
  • 極度に痩せている方
  • 摂食障害のある方
  • 甲状腺疾患、膵臓疾患のある方

・適応外使用であることの明示

本治療に用いる承認医薬品は、ダイエット目的での使用については医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。

・入手経路について

当クリニックのGLP-1受容体作動薬ほか全ての薬剤は大手医薬品卸売業者にて購入した正規品です。

・承認医薬品の有無

本治療に用いるGLP-1受容体作動薬は2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療薬での使用については保険適応外の自由診療となります。

諸外国における安全性等に係る情報

アメリカ、EU、韓国において、肥満治療薬として承認を取得している薬です。

・個人輸入の危険性

海外サイトでの個人輸入入手は可能ですが、成分や使用量の見極めができなく、副作用のフォローもないなど、危険性があるのでおすすめしません。

・GLP-1注射器の不具合のお問い合わせ先について

自己注射型GLP-1の注射器の不具合については、直接、製薬メーカーのフリーダイアル等にお問い合わせください。

当院では、不具合があった製品に対する返品・交換等は行っておりません。

副作用について

主な副作用は消化器症状です。GLP-1の投与初期では、吐き気、むかつき、食欲不振、倦怠感はなどが現れることがあります。投与を継続していくうちに、身体が慣れそういった症状は治まっていく傾向にあります。その他比較的多い副作用として、注射部位の腫れやかゆみ、便秘、下痢など挙げられます。また、胆汁排泄を抑える働きがあるため胆石が生じることも稀にあります。重大な副作用として発生頻度は少ないですが、低血糖、膵炎、腸閉塞が報告されています。

GLP-1以外のお薬について

飲み薬

【糖の吸収をおさえる】糖吸収抑制薬・アカルボース 1錠¥330

糖を分解する酵素を阻害することで、体内への糖の吸収を抑える薬です。

副作用はお腹の張りやおならの増加などがよく知られています。重大な副作用として、低血糖、膵炎、腸閉塞が報告されています。

【余分な糖の排出】SGLT2阻害薬・デベルザ 1日1回¥550

腎臓での糖の再吸収を阻害することで、糖の排泄を促進する薬です。

副作用は尿路・性器感染症がよく知られています。また、便秘や口の渇き、頻尿といった副作用もあります。重大な副作用として、低血糖、腎盂腎炎、脱水、ケトアシドーシスが報告されています。

【代謝をあげる】甲状腺ホルモン薬・チロナミン 1日分¥550

ホルモンの1種で多くの生理作用を持ちます。ダイエットに関係する作用としては、ATPと呼ばれる体内のエネルギー物質の産生を抑制し熱に変える、白色脂肪細胞をベージュ細胞に変えて身体の代謝を上げる、といった作用があると言われています。

副作用はそれほど多く出ない薬ですが、心悸亢進や不整脈などがあり、重大な副作用として、肝機能障害、ショック、狭心症、うっ血性心不全が報告されています。

【食欲をおさえる】サノレックス 1回1錠¥550

脳の食欲中枢に作用して食欲を抑える薬です。

副作用は便秘や吐き気をはじめとする消化器症状が出やすい薬です。他には口の渇きや頭痛、動悸なども起こることがあります。

滅多にないことですが、依存性の副作用のある薬です。服用回数は個人差がありますので医師の指示通りの服用を守ってください。

自己注射

【代謝を上げる】成長ホルモン・ジェノトロピン ¥65,000~

ホルモンの1種で多くの生理作用を持ちます。ダイエットに関する作用としては、脂肪細胞を分解する作用があります。また、筋肉量の増加を促したり、低インスリンダイエット(糖質制限ダイエット)と同じ作用があります。

副作用はインスリンの効果を下げてしまうことによる血糖値、HbA1cの上昇や甲状腺機能低下症について注意が喚起されています。

重大な副作用として、痙攣、甲状腺機能亢進症,ネフローゼ症候群、糖尿病が挙げられます。